テレワーク中に停電!?|UPSで電源障害に備えよう

雷

相変わらず自宅での作業が続く日々が続いていますが、自宅でのテレワークの際に気を付けなければいけないことがあります。

それは停電等による電源障害です。ノートパソコンであればある程度問題はないと思いますが、デスクトップ型のパソコンを使用している場合、不意に電源が落ちることや、雷によるサージによってパソコンが故障してしまう恐れがあります。

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電源障害の原因は?

自宅でのテレワーク中に考えられる電源障害の原因は、次の4点ではないでしょうか。

  • 雷、地震等の自然災害による停電
  • 雷等によるサージ
  • 電気の使い過ぎによるブレーカー落ち
  • 電源コードを誤って抜いてしまう

最後の誤って電源コードを抜いてしまうことは防ぎようがありませんが、それ以外についてはUPS(無停電電源装置)を導入することで解決できます。

雷等によるサージ対策だけであれば、次の対策も有効です。
・重要な機器のコンセント抜く
・雷ガード付き電源タップを使用する

UPS(無停電電源装置)って何?

それではUPS(無停電電源装置)とはどういったものなのでしょうか?主要なメーカーであるAPC(現在はシュナイダーエレクトリック)の説明によると、

UPS(ユーピーエス)とは「Uninterruptible Power Supply」の略で、日本語では「無停電電源装置」と訳します。コンピューター機器には、商用電源(AC電源ともいい、電力会社が供給し、壁などのコンセントから供給される電力)が必要です。停電などの電源障害が発生した際に、安全に機器をシャットダウンするためのバックアップ電源を供給し、コンピューター機器などのデータ損失やハードディスクの破損を防ぐ装置です。

APCより

とあります。停電などの際に、一時的に接続された機器にバッテリーから電源を供給し、安全にシャットダウンするまで持たせることで、パソコン等のデータ破損や機械の故障を防いでくれるものとなっています。
停電等の際に継続して電源を供給してくれるものでは無いようですね。

UPSの選び方

UPSを選択するうえで必要となる要素は3つあります。それぞれの項目ごとに見ていきたいと思います。

給電容量

UPSにつなげたい機器が使用する総消費電力量により、UPSが供給できる給電容量を選択する必要があります。あれもこれもUPSにつなげて保護したい、となるとUPS自体の給電容量も大きなものを選ばなければならず、価格も高くなってしまいます。最低限必要なものとしては、

  • ONU(光回線の終端装置)
  • ルーター
  • パソコン本体(デスクトップ)
  • NASなどのバックアップ装置

あたりでしょうか。通信回線が途絶えてしまうとテレワークでの業務ができなくなりますので、通信機器の保護は必要です。

また、パソコンについてはノートパソコンの場合はバッテリーが搭載されていますので、バッテリー切れでない限り、停電からは保護されますので優先順は低くなります。余裕があればつなげても良いと思います(雷サージ保護専用のコンセントがあれば、そこにつなげるのが良いと思います)。

必要な給電容量の計算については、主要なメーカーで計算するためのサイトを公開していますので、そちらを参考にするとよいと思います。

給電方式

UPSの電源供給方式は、「常時商用」「ラインインタラクティブ」「常時インバーター」の3つの方式があります。それぞれの主な特徴は以下の通りです。

給電方式バッテリー運転への
切り替え時間
主な特徴
常時商用8~10ms通常時は商用電源から電源を供給し、停電等の異常時にバッテリー運転に切り替えを行う。そのため給電の切り替え時に瞬断が発生する。
ラインインタラクティブ2~10ms基本的に常時商用と同じ。不安定な電圧の場合の電圧調整機能がある。
常時インバーター0ms常にインバーターを通して給電するため、電源の切り替え時に瞬断が発生しない。

「常時インバーター方式」は、高い安定性を求められる施設での使用がメインとなりますので、テレワークで使用する場合は「常時商用」か「ラインインタラクティブ」のいずれかを選べばよいと思います。より詳しく知りたい方は、主要なメーカーの各方式の説明について参照ください。

出力波形

UPSがバッテリー運転に切り替わった際の電源の出力方式については、「正弦波」「矩形波」の2種類があります。通常、コンセント等の過程の電源から出力されるのは「正弦波」となっているため、バッテリー運転時に「矩形波」となった場合、機器によっては正常に動作しない場合があるようです。

実際には「矩形波」でも問題なく動作する場合もあるようですが、実際に試してみないとわからないため、パソコンやNASなどの重要な機器は「正弦波」のUPSを選択したほうが良いと思います。

検討中のUPS

現在、私の環境ではUPSを導入していないため、導入を検討しています。すでに台風等、停電が起こりやすい時期は過ぎていますが、一度導入するとバッテリーは2~3年持つため、必要な際にバッテリー切れとならないよう、今のうちに導入しようと思います。

現在の環境では、ONUや光電話ルーター等のネットワーク機器と、パソコンやNAS等を設置している場所が離れているため、それぞれの環境にあった機器を選ぶ必要があります。

場所対象機器消費電力UPSの仕様
ネットワーク機器光電話ルーター30W常時商用・矩形波
パソコン・NASデスクトップパソコン
Surface Pro 6
NAS
90W
65W
36W
ラインインタラクティブ・正弦波

ネットワーク機器については、消費電力量が少ないこと、最悪の場合矩形波で動作しなくても仕方がないということで「常時商用・矩形波」としています。パソコン・NASについては万一動作しないということがあってはなりませんので、「ラインインタラクティブ・正弦波」もモデルで検討します。

今考えているものは、

場所メーカー製品
ネットワーク機器APCES 550
パソコン・NASAPCRS 550VA

パソコン・NASについては合計191Wになります。通常、ここまで電力を使用することはないと思いますが、最大値で計算しても10分程度は持つ計算です(APCのUPS選定ツールで計算しました)。バッテリーの劣化を考慮しても、万一の停電の際にシャットダウンするだけの時間は十分に確保できるのではないかと思います。

その他のメーカーの機器も含め、今後比較してみたいと思います。

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